ハナミズキの刺繍
桜の季節も足早に終わり、家の近所ではハナミズキが咲いています。 ハナミズキは私が好きなお花のひとつ。
以前から刺繍してみたいなと思っていたので、今回ハナミズキの開花に合わせて、
白とピンクの2種類を刺してみました。 といっても、中心部分はまだ未完成ですみません。
お花を制作する際、1番悩むのが中心部分。
この中心部分でお花全体の印象がガラリと変わるので、いつも悩み込んでしまいます。
花びらのデザインによっては、1粒ビジューのみでシンプルな方が良いと感じる時もありますが、
なるべくワンパターンにならないように気をつけたいところ。
自分の個性やこだわりを表現できるよう、毎回時間をかけてイメージを固めていき、
最終デザインを決めています。
今回はゴールドのパーツを1つ作って、ピンク色の刺繍に乗せてみましたが、
まだまだ試作段階。 もう少し手を加えようか思案中です。
ところでこのハナミズキ、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
実はこの中心部分がお花なんです。
白やピンク色に染まっている周りの花びらのように見える部分は、
総苞片と呼ばれる花の付け根にある"葉っぱ"。
お花である中心部分は、粒々した物がひと塊になっていて、これがひとつづつ咲いていきます。 このことを知ったのは、以前通っていた絵の教室でのこと。
「葉っぱを描く」という課題の時に、私は道端に落ちていたハナミズキの緑の葉っぱを拾って描いたのですが、 「これももちろん葉っぱだけど、ヒラヒラした花びらのような白やピンクの部分も、
実は葉っぱの一部なのよ。」と、先生が教えてくれました。
通っていた絵の教室では絵を描くだけではなく、お花についての豆知識も授業の最初に教えてくださったのですが、 「へぇー!そうなんだー!」知らなかったことばかり。
とても興味深くて、毎回楽しく聞き入ってました。
その時に描いたハナミズキの葉っぱの絵。 いつか花部分も描けたらいいなと思ってはいるけれど、あまりに細かすぎて未だ描けずにいる私・・・。
刺繍のお花部分もどう仕上げるか時間がかかりそうですが、
実物のお花をイメージしながら、 あれこれ考えてみたいと思います。