RSNのゴールドワーク
現在通っている英国王立刺繍学校(RSN)の最終課題となるゴールドワーク。
今年からその課題に取り組んでいます。
写真手前の大きく写っている刺繍は、金糸をターンして縫い留める技法。
角が鋭利になるようにターンしなければいけないなど、 いくつか決まりごとがあるのですが、
それを守りながらの縫い留めが難しい・・。
沢山練習してようやく少し慣れてはきましたが、もっと金糸の扱いに慣れていかないと・・。
練習あるのみです。
写真奥に見えているキラキラ光っている箇所は、「チップワーク」と呼ばれる技法。
金属糸をハサミで小さくカットし、それを密に隙間なく ランダムに縫い留めていく技法で、
リュネビル刺繍の「バルミセル技法」に似ています。
キラキラと輝き、とても豪華に仕上がるので、 ゴールトワークの技法の中で、私が一番好きな技法です。
ただ、このチップワークも難しいのです・・。
リュネビル刺繍のバルミセル技法には 慣れているものの、 ビーズと金属糸では やはり違いがあって、
感覚に慣れるまでに時間を要しています・・。
細かい理由は色々とあるのですが、リュネビル刺繍の感覚で縫い止めて行くと、
密になり過ぎる傾向にあるのです。
このため、最初は密になり過ぎて、先生から注意を受けてやり直したのですが、
今度は密になるのを警戒して刺繍したせいか、隙間が空いてしまって またやり直すことに・・。
でも、これも 確実に感覚をつかめるようになるまでに必要な経験。
この技法も、また練習を重ねたいと思います。
早いもので、RSNの授業も 今年いっぱいで終了となります。
最終課題で、且つ一番学びたかったゴールドワーク。
今年に入ってから様々なゴールドワーク技法を学んできましたが、
いよいよ来月で終わりとなる今は、 一番難しい「カットワーク」という技法に取り組んでいます。
先生に教えていただくことも、ひとまず最後となるので、 しっかり練習して授業に備えたいと思います。