Silk Shading

多数色の糸を用いて写実的に表現する刺繍「シルクシェーディング(SilkShading)」。
painting with a needle (Needle painting)」、「thread paintingとも呼ばれています。

シルクや麻の布に シルク糸で刺すのが伝統的なやり方と言われていますが、現在ではスタンダードコットン(25番刺繍糸)で刺した作品を見ることが多く、私が学んだ英国王立刺繍学校(Royal school of Needlework)でも、スタンダードコットンを用いて刺繍しました。

10番もしくは12番の極細針を使い、スタンダードコットンを1本取りにして、ロング&ショートステッチという技法で刺繍します。
silk shading

陰影をリアルに表現しなければいけないため、多数色の刺繍糸を用います。
写真の刺繍は、私が刺繍学校で学んだ際に制作した課題作品ですが、花びらだけで24色の刺繍糸を使用しました。

シルクシェーディングは難易度が高く、とても根気のいる刺繍で、
ひとつの作品を仕上げるまでに相当の時間を要しますが、刺し終えた作品はコットン糸で刺したとは思えないほど、艶やかに仕上がります。

ビーズやスパンコールを用いる刺繍も華やかで素敵ですが、糸だけで表現する刺繍は温かみがあり、味わい深い魅力があります。

ロング&ショートステッチは、オートクチュール刺繍でもよく使う技法。
お教室では私が学んだ刺すコツと、糸刺繍の魅力をお伝え出来たらと思っています。

尚、私がシルクシェーディングを学んだ「英国王立刺繍学校の日本分校」をこちらでご紹介させていただきます。ご興味のある方はご覧ください。
英国王立刺繍学校 日本分校
※リンクの貼り付けについては、英国王立刺繍学校 日本分校の二村エミ先生より承諾を得ております。